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指しゃぶりはお母さんのお腹の中にいる胎児の時から始まり、生後の哺乳の準備をしています。その後、卒乳から離乳食に移行していくうちに、指しゃぶりは3歳頃までには自然とやらなくなってきますが、4歳以降になっても指しゃぶりを頻繁にしていると、今度は歯並びに影響してきます。乳歯が生え揃って以降も指しゃぶりを続けていると、前歯の噛み合わせが悪くなり、奥歯で噛んでも上下の前歯にすき間ができてしまうだけでなく、前方に傾斜してきます。いわゆる開咬という状態です。
では指しゃぶりに対して、保護者はどのように対処していけばいいのでしょうか。
≪なぜ指しゃぶりをするのか≫
◎0歳~3歳
赤ちゃんは何でも口の中に入れて遊んだり確認したりします。
指しゃぶりは眠くなってきた時に心を安らげるためや、寂しさをまぎらわしたり気持ちを落ち着かせる精神安定のために行うと言われています。
◎4歳~6歳
感受性豊かなお子さま、気持ちの交流が苦手な引っ込み思案のお子さまには見られることがあります。
特別な理由はなく単なる幼少期からのクセで続けている場合がありますが、外遊びや入園してからの社会生活が始まり、いつの間にか指しゃぶりをやめることが多い時期でもあります。
≪指しゃぶりの対処法≫
◎0歳~3歳
特に心配しなくても大丈夫です。あまり神経質にならず、温かく見守ってあげましょう。
◎4歳~6歳
4歳をすぎても指しゃぶりをしている場合には、「〇歳の誕生日までにはやめようね」、「指さんとサヨナラしようね」と少しずつ言い聞かせてあげると効果的です。また社会性が芽生えることによって、友達に指しゃぶりしているところを見られるのが恥ずかしいと思うようになるため、自然と辞めていくお子さんも多いです。
それでも指しゃぶりを辞めない場合には、家庭環境が関係してきている可能性があります。不安な時や甘えたい時、また単に頑固なクセとして残っていることも多いので、心配な場合には歯科医院で相談し、指しゃぶりをなくすようにしましょう。
≪指しゃぶりによる悪影響≫
指しゃぶりを4歳以降もやめられずにいると、奥歯で噛んでも上下の前歯の間にすき間ができてしまう開咬という状態になります。それ以外にも、前歯が前方に傾斜してくることで出っ歯になってしまうだけでなく、前歯にすき間があることで、話している時に舌が前方に突出し、舌たらずな話し方にもなります。また前歯が前方に傾斜することで口が閉じにくくなり、口呼吸にもなります。口呼吸になると、以前の豆知識ブログの「あいうべ体操」でも説明したように、様々な問題を口腔内に及ぼすことが考えられます。指しゃぶりが原因で開咬になった場合には矯正治療が必要になってくるため、お子さんの将来の歯並びのためにも、4歳以降の指しゃぶりには気を付けるようにしましょう。
≪まとめ≫
以上のように、4歳以降も指しゃぶりをしていると歯並びに悪影響を及ぼし、歯列矯正が必要になることもあります。どうしても指しゃぶりをやめられない時には、爪に苦味のあるマニキュアを塗るなどの対処法もありますが、やはり一番大切なことはお子さん自身が指しゃぶりを止めたいと思う環境作りをしていくことだと思います。それでも指しゃぶりが止められず、将来の歯並びが心配な場合には、稲毛区にあるしのはら歯科医院までお気軽にご相談下さい。