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歯石とは


 

歯石とは、歯の表面に付着したプラーク(歯垢)が石灰化したものです。唾液にはカルシウムイオン(Ca⁺)が含まれており、これは歯の表面を再石灰化する役割を担っていますが、清掃不良により歯面にプラークが付着したままになっていると、唾液に含まれるカルシウムイオンによってプラークが石灰化してしまい歯石になるのです。つまり歯石とは汚れの塊なのです。そのため歯石はすぐにでも除去するべきなのですが、歯ブラシでは固くて取れないため、歯科医院で除去してもらう必要があります。また、歯石には歯と歯肉の境目に付着しやすい縁上歯石と、歯肉の中に入り込んだ縁下歯石があります。では歯石はどのように除去するのか。また歯石をそのままにしておくと、どのような弊害があるのか。今回は歯周病が進行する原因でもある歯石についてお話させていただきます。

 

 

 

 

 

≪歯石の種類≫

①歯肉縁上歯石

肉眼でも確認することができ、付着しやすい部位は下の前歯の裏側や上の奥歯の外側です。灰白色や黄色の帯状に沈着し、歯科用の器具を用いれば比較的容易に除去できます。

 

   

 

 

 

②歯肉縁下歯石

歯肉の中に沈着し、黒褐色をしており肉眼では確認しにくいのが特徴です。歯肉の中の歯根面に付着しているため、除去も困難であるだけでなく、ポケット内は歯周病菌が繁殖しやすい環境になっているため、放っておけば歯を支えている周囲の骨をどんどん溶かし、最終的には動揺してきて歯が抜け落ちてしまう危険性があります。

 

 

 

 

 

 

 

≪歯石の除去方法≫

①超音波スケーラー

歯肉縁上歯石の除去に適しており、毎秒約25000~40000回の超音波の振動によって着色や歯石を取り除きます。注水下で行い、振動音がするため歯を削っていると思われがちですが、歯の表面は全く削れないのでご安心下さい。

 

 

 

 

②手用スケーラー

歯肉縁上および縁下歯石の除去に適しており、スケーラーを用いて行います。超音波スケーラーでは届きにくいスペースの狭い歯間部や、歯肉縁下の歯根面に付着した縁下歯石の除去を行う際に用いられます。手用スケーラーも超音波スケーラー同様、歯の表面を削ることはありません。

 

 

 

 

 

 

 

≪歯石の付着しやすい部位≫

歯石は下の前歯の裏側や、上の奥歯の外側(ほっぺた側)に付着しやすい傾向にあります。理由としては、唾液が分泌される部位に近いことが挙げられます。唾液は舌の下の裏側や、上の奥歯の外側から分泌されます。唾液で潤っている部位はカルシウムイオン(Ca⁺)により虫歯になりにくい反面、プラークをしっかり除去しておかないと、すぐに歯石が付着してきます。そのため、日頃のブラッシングでは唾液が分泌される付近はプラークをしっかり落とすよう心がけましょう。

 

 

 

 

 

 

 

≪歯石除去後の注意点≫

歯石を除去するとスッキリしますが、今まで歯の表面を歯石で覆われていた方の場合、除去した後に歯がしみやすくなることがありますが、すぐに慣れてくるので問題ありません。また歯石の影響で歯肉が腫れていた場合、歯石を除去すると歯肉が引き締まってくるため、歯肉が下がったように感じるかもしれませんが、歯肉が引き締まることによって汚れも溜まりにくくなるため問題ありません。

 

 

 

 

 

 

 

≪まとめ≫

毎日のブラッシングをしっかり行っていても、歯石が付着することはあります。すぐに除去すれば問題ありませんが、長期間放置しておくと歯周病が進行する恐れがあり、最終的には歯がグラグラ動揺してきて抜かなければならなくなります。しのはら歯科医院では3か月ごとに定期検診を行っており、虫歯のチェックだけでなく歯石の除去も行っております。歯石や口腔内の清掃状態が気になる方は稲毛区にあるしのはら歯科医院までお気軽にご相談下さい。