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歯科金属アレルギー


 

現在、保険による歯科治療では詰め物や被せ物、入れ歯などには金属が使用されることが多々あります。ピアスやネックレスなどを身につけることによって金属アレルギーを起こすこともありますが、銀歯などの歯科用金属によってアレルギーを引き起こすこともあるのです。口腔内の金属によるアレルギー反応は、金属が直接触れている部分の炎症だけでなく、古い金属が溶け出すことによって手足の湿疹や皮膚炎などの症状を認めることもあります。では金属アレルギーがある場合、歯科治療はどのように進めていけばいいのでしょうか。

 

 

 

≪金属アレルギーとは≫

金属アレルギーといえば、時計やアクセサリーなどで皮膚にかゆみや湿疹を引き起こす症状が思い起こされますが、治りの悪い皮膚炎や粘膜の病気の原因として、歯科治療で使用される金属に対するアレルギーが考えられます。口腔内の金属アレルギーは、金属を使用してから数十年を経て突然発症することもあり、すぐに症状が現れるとは限りません。金属そのものには生体に対してアレルギー性を示しませんが、溶け出した金属イオンと体内のタンパク質が結合することにより、それを異物とみなした免疫細胞が反応して皮膚炎を発症します。

 

アレルギーの原理は花粉症やアトピーと同様、決して特殊なものではありません。そのため、今現在は金属アレルギー反応の無い方でも、口腔内の金属によってある日突然アレルギーを発症してしまう恐れもあります。言い換えると、口腔内に金属が存在し続ける以上は、金属アレルギーになる危険性に常にさらされていることになるのです。では金属アレルギーがある方の歯科治療の場合、どのような治療方法があるのでしょうか。

 

 

 

 

≪コンポジットレジン修復≫

虫歯の範囲が比較的小さい場合には、プラスチックの材質で出来たコンポジットレジンで修復をします。虫歯が大きい場合にはプラスチックが破折する恐れがあるため、部分的に被せるインレーで治療を行います。

 

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≪CAD/CAM冠≫

4年程前から保険治療に導入された被せ物です。金属を一切使用していないため、審美性に優れています。部位は小臼歯のみに適応され、前歯と奥歯の中間の歯になります。また上下左右の第二大臼歯が残存している場合に限り、最近では下顎の第一大臼歯にもCAD/CAM冠が適応されるようになりました。

 

 

  

 

 

 

≪セラミック≫

セラミックとは陶器の材料で作られたもので、着色や変色が起こりにくいだけでなく、透明感があるため審美的にかなり優れています。材質は陶器で出来ているため、強い力がかかった場合には破折することもあります。

 

 

◎インレーの場合

 

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◎被せ物の場合

 

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≪金属アレルギーの診断≫

アレルギーを引き起こす金属を特定するためには、皮膚科やアレルギー科などでパッチテストを受けるといいでしょう。例えば食物アレルギーを検査する際、どの食べ物にアレルギーがあるかを調べたり、花粉症の際にはどの植物の花粉にアレルギーがあるのか調べるのと同様に、どの金属にアレルギーがあるのかを調べます。

 

 

 

 

≪まとめ≫

金属アレルギーで悩んでいる方の場合、アクセサリーや時計はご自身で外すことができますが、口腔内の金属は毎回外すことができず、常に溶け出した金属イオンを体内に吸収することになります。このような状態が続くことになれば、現在は金属アレルギーでなくても将来的にアレルギーを発症する可能性があります。銀歯による虫歯治療を受けなくてすむよう、日頃から定期的にメンテナンスを受診するようにしましょう。また口腔内にある銀歯を白くしたい場合には、稲毛区にあるしのはら歯科医院までお気軽にご相談下さい。