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舌と味覚


 

年齢を重ねるにつれて口腔内の環境は日々変化していきますが、いつまでも美味しく食事を楽しむことが将来の理想だと思われます。ところが歯の本数が減っていき、義歯を使用するようになることで、以前より美味しく食事が出来なくなったと感じる方々もいらっしゃると思います。では食事を美味しいと感じる『味覚』という感覚は、主に口腔内のどの部位で感じるのでしょうか。

 

 

≪味覚≫味覚は5つの基本味ではる甘味、酸味、塩味、苦味、うま味に分類されます。『味蕾(みらい)』と呼ばれる受容器で感知され、主に舌の表面や軟口蓋に多く分布しています。軟口蓋とは上アゴの奥の部位であるため、上に大きな義歯を入れることで軟口蓋が覆われてしまい、味蕾の機能が弱まってしまうと考えられます。しかし、味蕾の9割は舌の表面に分布しているため、義歯に慣れてくれば味覚を損なうことはないのです。

 

 

 

 

≪味蕾≫

味蕾はつぼみ状の形をしており、約50~100個の細胞から構成されています。味蕾によって感知された情報は味蕾の味孔にある味覚受容体を通して味覚神経へ伝達されます。舌乳頭と呼ばれる多数の小突起に多く分布しており、糸状乳頭以外の茸状乳頭、有郭乳頭、葉状乳頭に存在します。

 

 

 

 

≪味覚障害≫

味覚障害とは、味覚の感度が低下したり消失したりする状態のことを言います。なにを食べても味がわからなかったり、口の中になにもないのに塩味や苦みを感じたりすることがあります。

日常生活から考えられ原因は、亜鉛不足や高齢による味覚の減退、嗅覚の低下にともなう味覚の低下などが挙げられます。亜鉛は肉・魚介・種実・穀類などの食品に多く含まれており、特に多い物として牡蠣や牛肉、卵、チーズ、納豆、アーモンド、落花生などです。

また噛み合わせが悪い義歯も、味覚異常になりやすいようです。味覚異常を訴える患者さんの噛み合わせを調整することで、美味しい食事が出来るようになったと感じることもあるのです。

以前までは加齢による味覚受容器の減退から、高齢者に多い物だと思われていましたが、最近ではストレスにより10代20代といった若い世代にも味覚障害が増えていることがわかっています。原因としては無理なダイエット、食事制限や睡眠不足などが考えられます。

 

 

いつまでも美味しく食事をするためには、日々の予防で自分の歯を出来るだけ多く残すようにするだけでなく、規則正しいバランスの取れた食事や健康管理も大事になってきます。食事や口腔内のことでお困りの際には、しのはら歯科医院までお気軽にご相談下さい。