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親知らず


 

10歳代後半から20歳代にかけて、親知らずの痛みで悩んだことがある方も多いのではないでしょうか。親知らずの名前の由来は「親の手から離れた頃に萌出し、親が知らないうちに生えてくる歯」からきていると言われています。この親知らずは別名で「智歯」とも言われ、英語ではwisdom toothと表現されており、成人になって知恵がついてから生えてくるためだとも言われています。また親知らずの正式名称は第3大臼歯で、奥から8番目の歯になります。

親知らずが痛くなる原因としては、萌出時の痛みや清掃不良による歯肉の炎症が考えられます。歯の周りに汚れがたまっていたりすると細菌感染により炎症を起こし、智歯周囲炎となります。智歯周囲炎になると口が開かなくなったり、熱が出たりして痛むようになります。

 

 

 

 

 

≪親知らずの特徴≫

①磨きにくい

どんなに一生懸命に磨いていても親知らずには歯ブラシが届きにくく、虫歯や歯周病になる可能性が高くなります。

 

②炎症を起こす

親知らずが出てくるスペースがない場合には、あらぬ方向に向かって萌出することが多く、歯肉がかぶったままになり炎症を起こしやすくなります。

 

③歯槽膿漏の原因となる

親知らずの周囲に汚れがたまることによって手前の歯の歯周組織を破壊し、歯槽膿漏となります。

 

④口臭の原因となる

親知らずの周囲は磨きにくいため汚れがたまり、口臭の原因にもなります。また智歯周囲炎を起こし、炎症が進行すると排膿(膿が出る)によって口臭が気になることもあります。

 

⑤歯肉を噛む

上の親知らずが出てくると、下の歯肉に当たって噛むようになってしまい、炎症や腫れの原因にもなります。

 

⑥歯並びを悪くする

横向きに親知らずが萌出している場合、手前の歯を押すことによって全体的に歯並びが悪くなることもあります。

 

⑦顎関節症になる

親知らずが手前の歯よりも萌出してきてしまうと、開閉口の際にアゴの動きを邪魔するようになります。それにより、顎関節症になることもあります。

 

 

 

 

 

≪親知らずの抜歯≫

親知らずが原因で痛みを伴う場合は抜歯を行いますが、萌出している向きや深さ、周囲の骨の状態などによって抜歯の難易度が変わります。歯肉に覆われている場合は切開する必要がありますし、横に向いている場合は分割・切断しなければならないため、抜歯が困難になり、歯を抜いた後に腫れたり痛みが出るなどのリスクもあるのです。

 

親知らずが上下とも正常に萌出しており、かつ噛み合わせも問題ない場合には無理に抜く必要はありませんが、親知らずは歯ブラシも届きにくく、虫歯になるリスクが他の歯よりも高いため、抜歯をしない場合にはしっかりとメンテナンスを行う必要があります。

 

 

 

 

 

 

≪まとめ≫

現代人は食生活の変化により、以前よりも固いものを食べる機会が少なくなってきています。昔の人は固いものをしっかり噛めるようアゴの骨が発達していたため、親知らずが他の歯と同じようにキレイに萌出することが多かったということが報告されています。

しかし、我々現代人はアゴが小さくなった影響で親知らずが萌出するスペースがなくなり、歯肉に覆われたままになっていたり、横向きに萌出することで痛みを伴います。親知らずの痛みや抜歯について気になることがあれば、稲毛区にあるしのはら歯科医院までお気軽にご相談ください。