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酸蝕症


 

酸蝕症とは酸性の飲食物を慢性的に摂取することで、唾液によるエナメル質の修復が間に合わずに、歯の表面が溶けてしまうことを言います。また、拒食症や逆流性食道炎などの胃酸によって酸蝕症になる場合もあります。では酸蝕症によって歯が溶けてしまった場合、どのような症状が起こるのでしょうか。

 

 

 

≪酸蝕症の症状≫

酸蝕症の特徴として口腔内全体に欠損や症状が見られることが多いですが、前歯の裏側に顕著な欠損を認める場合には胃酸が原因であると考えられます。症状としては知覚過敏のように冷たいものでしみる、虫歯のような痛みが出てくる、象牙質が露出して歯が黄ばんでくるなどがあります。本来は唾液に含まれるカルシウムイオンによって歯の再石灰化が行われ、歯が溶けるのを防いでくれるのですが、唾液の修復が追いつかないことによって酸蝕症になります。

 

 

 

 

 

≪酸蝕症の原因≫

①清涼飲料水や炭酸飲料、スポーツドリンク、ワイン、黒酢などを摂取することが多い。

 

②グレープフルーツやオレンジ、レモンなどの強い酸性の柑橘系果物を好んで摂取することが多い。

 

③逆流性食道炎や拒食症、アルコール中毒、摂食障害などで嘔吐を引き起こすことにより、胃から出る強い酸性の胃液に浸食されることで酸蝕症になります。胃液のpHは1.0~2.0と強酸のため、予防するためにはこれらの疾患を治療する必要があります。

 

④かつてはメッキ工場やガラス工場などで発生する酸性ガスを吸ってしまうことで、工場に勤務する従業員が酸蝕症になることもあると言われていましたが、現在では作業環境の改善により減少しているとされています。

 

 

 

 

 

 

≪酸蝕症の予防≫

①酸性の飲食物を食べた後は水やお茶で口をすすぎましょう。

②軟化した歯が削れるのを防ぐため、飲食後30分は歯磨きを控えましょう。

③フッ素入り歯磨き粉やジェルなどで歯質を強化しましょう。

④毛先の柔らかい歯ブラシを使用しましょう。

 

 

 

≪まとめ≫

酸蝕症は生活習慣病の一種と言われており、普段の食生活や生活習慣の変化などが原因と考えられています。酸蝕症になる前に食生活や健康面を見直してみるようにしましょう。もし酸蝕症のような症状で悩んでいたり、酸蝕症が疑われる場合には稲毛区にあるしのはら歯科医院までお気軽にご相談下さい。