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歯を磨く時などに自分のお口の中を鏡で見て、金属の被せ物の色が気になったことはありませんか?
前歯は保険治療でも表面だけ白い被せ物が作れます(裏側は金属になります)。ただ少しでも奥に行くと、保険内では銀歯しか入れられないといった時代が過去にはありました。しかし、数年前から「小臼歯」と呼ばれる犬歯と奥歯の中間の歯には保険内でも白い被せ物が入れられるようになりました。「CAD/CAM冠(キャドカムかん)」と言われるものですが、どんな材質でどのように作られているのでしょうか。
≪CAD/CAM冠の適応部位≫
先程も述べたように、CAD/CAM冠は小臼歯にのみ装着できますが、最近になって上下左右の4本に第二大臼歯(奥から7番目の歯)がある場合に限り、下顎の第一大臼歯にもCAD/CAM冠が入れられるようになりました。
≪材質および製作方法≫
CAD/CAM冠の材質はハイブリットレジンと呼ばれており、プラスチックに似たレジンだけでなく、陶器の材質でもあるセラミックが含まれています。このセラミックは保険外の被せ物にも使われる材質のため、透明感があって審美性にはとても優れているものです。
次に製作方法ですが、
①型取りをした模型をスキャンして、削った歯の形をコンピューターにデータとして取り込みます。
②CAD/CAM冠に使われるブロックを自動で削り出しする機械に入れ、お口の中に適合する被せ物を作製してくれます。
③被せ物が完成したら患者さんのお口の中で適合するよう調整して、研磨したらセメントで装着します。
≪まとめ≫
以上のように全ての歯ではありませんが、現在では保険内でも白い被せ物が装着できるようになってきました。CAD/CAM冠を装着できるようになると、見た目がキレイになるだけでなく金属アレルギーがある方にも適応できます。またレジンだけだと強度が劣りますが、セラミックが含まれているため余程のことがない限りは破折の心配も少ないです。
デメリットとしては、銀歯やセラミックに比較すると強度が劣ることや、レジンが含まれているためセラミックと比較して変色しやすいことが挙げられます。
銀歯の色や見た目でお口の中が気なる場合には、しのはら歯科医院までお気軽にご相談下さい。