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オーラルフレイル


 

オーラルフレイルという言葉を聞いたことがありますでしょうか。

オーラル(oral)は口腔内で、フレイル(frail)とは高齢になることで筋力や精神面が衰えることを言います。

一昔前には「人は足から老いる」と言われていましたが、近年では「人は口から老いる」と言われ始めています。口腔内の機能が低下することで、食事による栄養の摂取が困難になり、栄養不足から骨格筋が弱体することで筋力低下と生活機能にも障害をもたらします。

では口腔内の機能低下とは具体的にどのような症状が考えられるのでしょうか。高齢化が進んでいる日本において問題になりえるオーラルフレイルについて、今回はお話させていただきます。

 

 

 

≪オーラルフレイルとは≫

オーラルフレイルとは健康と機能障害との中間にあり、可逆的であることが大きな特徴の一つです。つまり早めに気付き適切な対応をすることでより健康に近づきます。オーラルフレイルの始まりは滑舌低下、食べこぼし、わずかなむせ、噛めない食品が増える、口腔内の乾燥など、ほんの些細な症状であり、見逃しやすく気付きにくい特徴があるため注意が必要です。

 

 

 

 

 

≪健康維持のための対処法≫

「社会性」「バランスの良い食事と口腔内の定期的な管理」「運動」の3つを守ることが健康長寿に一番の良い方法です。人とのつながりや生活の広がり、共食といった「社会性」を維持することは、多岐にわたる健康分野に関与することが明らかとなっております。この多岐にわたる健康分野には歯や口腔機能の健康も含まれており、これら機能の低下はオーラルフレイルとも関連が強いことがわかっています。歯周病や虫歯などで歯を失った際には適切な処置を受けることはもちろん、定期的に口腔内の健康状態をかかりつけの歯科医院で診てもらうことが非常に重要です。また適度な運動を行うことも健康維持のためにはとても大切なことです。

 

 

 

 

 

≪8020運動とオーラルフレイルの関連性≫

「8020運動」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

これは「80歳で20本以上自分の歯を残しましょう」という運動です。

バランスの良い食事を楽しむには、健康な歯が必要です。残念ながら高齢になってくると、歯周病や歯槽膿漏の影響により歯の本数は減っていきます。しかし、たとえ少ない歯であったとしてもしっかり維持することが大切なのです。ある研究結果によると、歯が多く残っている方のほうが、歯が1本も無い方よりも健康的であり、長寿に繋がると言われています。

これは、噛むことで口腔周囲の筋肉を鍛えられるだけでなく、脳にも刺激が与えられ、認知症予防などにも効果があることが報告されています。

 

 

 

≪まとめ≫

美味しい食事を味わえることは、高齢者にとって最高の喜びです。健康で楽しく過ごすためには健康管理が重要です。もちろん自分自身のためですが、家族のためでもあり周囲の方のためでもあります。加齢と共に、口腔内にお悩みを抱えている場合には、稲毛区にあるしのはら歯科医院までお気軽にご相談下さい。