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歯科で使用される金属材料


 

歯科医療の現場では、以前から虫歯の治療に対して銀歯を詰めたり被せたりするのが主流でしたが、近年ではコンポジットレジンやセラミック、CAD/CAM冠の普及により金属を使用しないメタルフリーという考え方が広まってきました。しかし、噛み合わせによる負担の大きい部位では破折のリスクがあるため、インプラントや義歯には今でも金属材料が使用されることもあります。しかし、被せ物の銀歯や義歯で使用される金具、インプラントにはそれぞれ違った金属材料が使用されているのを皆さんご存知でしょうか。そこで今回は、歯科治療で使用さえる金属の種類とそれぞれの特徴についてお話させていただきます。

 

 

 

≪金銀パラジウム合金≫

現在保険適用されている金属材料の中で一番多く使用されています。含有量はメーカーによって異なりますが、金が12%、銀が約50%、パラジウム20%、銅が約20%、それに加えて亜鉛やイリジウムなどが含まれています。強度が高いのが特徴ですが、硬すぎる材質のため対合歯(噛み合う上下反対の歯)が摩耗しやすくなります。また空気に触れて酸化する(錆びる)ことで金属自体が黒ずんだり、触れている周囲の歯肉が黒ずんでしまうことがあります。

 

 

 

 

 

≪金合金≫

保険適応外で使用される金色の材質です。歯科では100%純金(24カラット)はやわらかすぎて適さないため、金の含有量75%(18カラット)の金合金が使われています。18カラットの残りの25%には銀や銅、パラジウムなどが含まれています。伸びがあるため被せ物と歯の適合が良く、また錆びることも無いため優れた歯科材料です。ただ審美性が悪く、派手な見た目となってしまうため近年ではあまり人気がありません。

 

 

 

 

≪コバルトクロム合金≫

保険義歯の歯に引っ掛ける金具の部分に使用されていたり、保険外義歯の粘膜部に使用される金属材料です。強度と弾性のバランスが良いため、義歯の取り外しに重要な金具の部位に適しており、また適合性と研磨性に優れていることから自費診療の義歯の粘膜部に用いられています。

 

 

 

 

 

≪チタン合金≫

チタンは生体親和性に優れ、骨と直接強固に結合する性質を持っています。またアレルギー反応が起こりにくく、生体内で長期的に安定しているため、インプラントの材料として適しています。また自費診療の義歯の粘膜面にも適しており、コバルトクロム合金と比較して強靭で丈夫なだけでなく、比重が軽いため金属の重みを感じにくいのが特徴です。

 

 

 

 

 

≪まとめ≫

以上のように歯科治療で使用される金属材料には様々な種類があり、それぞれの性質に合った金属材料が用途や部位によって使い分けられているのです。金属アレルギーや審美性で悩まれている方もいらっしゃるとは思いますが、強度や性質の面から金属材料の優れている点もあることもまた事実なのです。被せ物や金属材料について気になることがあれば、しのはら歯科医院までお気軽にご相談下さい。